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ハレリ・フィデス  ​Halleri Fides

C​V:IRYU
 

❁ダリア(赤)

♪天樂

固有魔法:決意を焼き付けて《フラマー・テゴー》

固有武器:斧

誕生日:9/15

年齢:16歳

身長:157cm

家族構成:義父、母、フウカ

好きなもの:フウカ、スポーツ

嫌いなもの:フウカを傷つけるものすべて

好きな食べ物:キッシュ

嫌いな食べ物:人参

曲がったことが許せない、正義感の強い少女。

感情の起伏が激しく、頭に血が上りやすい。

剣道の有段者で、変身する前でも強い。

普段は無愛想だが義姉であるフウカのことを何より大切に思っており、少し過保護なところがある。

 ハレリは、ヒーローになれなかった。

 

 幼い頃に好きだった、勧善懲悪の物語。この世界を守るために巨悪と戦い、何があっても諦めることなく、最後には勝利する。

 そんなヒーローの姿に憧れた。自分もいつか、正義のヒーローになるんだと思っていた。

 

 だけど、現実は架空世界よりずっと残酷で。ハレリは、どこまでも愚かで無力だった。

 誰より大切なたった一人の涙に、気付くことが出来なかった。守ることが出来なかった。

「ハレリがいたから、生きていようって思えたんだよ」

 そう言って笑った、泣き疲れて掠れた声。ハレリは、何も言えなかった。ただ、恐ろしかった。自分の存在が、苦しみに耐え続けることを強いたのではないかと。

 生きていてくれてよかった。心からそう思っている。それでも、どうしても、考えてしまう。自分は、大切な人を苦しめてしまったのだと。

 

 だから、ハレリがアイドルになったのは、ヒーローになるためじゃない。幼い憧れを叶えるためじゃない。

 たった一人の大切な姉さんを、今度こそ守るためだ。

Birthday 2023 "Heartbeat"

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"Lack and Crack"

──ハレリはずっと、ヒーローになりたかった。

 残夏の夕暮れ。授業を終えてフウカの待つアパートへと帰宅したハレリは、フウカに対して「外に出てみないか」と提案する。二人でアイドルになったことをきっかけに、止まったままでいるフウカの時間を進めてやりたかった。それでも時々、不安になる。ハレリの言葉は正しく、フウカの心へ届いているのだろうか。

ヒーローになれなかった彼女の、固く結んだ誓いの物語。

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