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ミア・フィオリーレ Mia Fiorire

C​V:おとの。
 

❁赤薔薇のつぼみ

♪僕が夢を捨てて大人になるまで

​固有魔法:不明

固有武器:剣

誕生日:6/19

年齢:17歳

身長:155cm

家族構成:-

好きなもの:花束、笑顔

嫌いなもの:誰かの不幸を見て見ぬふりすること

好きな食べ物:シチュー

嫌いな食べ物:なし

いつも笑顔で明るく前向きな

他人の不幸を放っておけない優しい性格の少女。

レイラに憧れてアイドルを志した。

世界中の誰もが幸せに過ごせる世界を作りたい理想主義者。

自分の幸せよりも他人の幸せを大切にする、自己犠牲的な面がある。

 夢には、消費期限があるらしい。

 

「みんなが幸せに笑って暮らせる世界を作りたい」

 それが、幼い頃から変わらない、ミアの唯一の夢だ。

 この世界には今も、泣いている誰かがいる。苦しんでいる誰かがいる。そのことが、ミアはどうしようもなく怖かった。

 幼い頃にそれを口にすれば、先生は優しく頭を撫でてくれた。ミアは優しい願いを持っているのね。ミアならきっと叶えられるわ、と。

 だけど大人に近付くにつれて、ミアの夢は否定されるようになった。子供の綺麗ごとだと笑われた。

「大人になるんだから、もっと現実を見なよ」

 大人の世界に足を踏み入れていく友達には、ミアが実現不可能な絵空事を語る理想主義者に見えたらしい。子供の夢を持ったままでは、大人として生きていけない。ミアの夢はいつのまにか、消費期限を切らしていた。

 それからミアは、まっすぐに夢を語れなくなった。きっと誰も分かってくれない。手放したくないこの夢は、いつか諦めなくちゃいけない。怖かった。大切に握りしめたこの夢は、まだ鮮やかな色彩を放っているのに。他の人たちには、くすんだ色のガラクタに見えるみたいだ。

 それでも捨てることは出来なくて、誰にも見せずに一人で何度も色を塗りなおしてきた。いつか、ミアの夢を笑わずに聞いてくれる人と出会える。そう信じていたかった。

 

 だからあの日、ミアの理想を体現するような少女に出会ったとき。

 ミアは迷うことなく、彼女と同じ──「アイドル」になることを決めたのだ。

Birthday 2023 "Heartbeat"

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"Benediction"

──これから先の未来でも、ちゃんと生きることを選ぶから。

 両親を亡くした日から、誕生日を祝うことを忘れていた。ミアが生まれた日は、両親の命日だったから。歳をひとつ重ねるたびに、二人の思い出が遠のいていく。そのことが恐ろしくて、止まらない時間が怖かった。それでもミアは、生きていくことを選ぶ。隣にいてくれる人がいるから。生まれてきてくれて、ありがとう。そんな祝福をくれる人がいるから。

奇跡じゃない今日の姿を、愛するための物語。

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